バレンティーノロッシ
がドイツGPで負傷後ついに優勝を飾った。右手首骨折を負ったオランダGPで完走したことにまず驚かされたが、その2戦後に優勝とは驚きを越えて畏怖の念さえ覚えた。2ストGP500から4ストmotoGPに変更されてから正直関心が薄れる中で、唯一注目してきたのがロッシである。彼一人が次元の異なる走りを見せてくれる。だがあまりにもその才能が際立ち、かつてのチャンピオンのような威厳を感じることはなかった。しかしこの3戦を見るについに同様な威厳を感じるに至った。次戦アメリカGPで地元ヘイデンを破るようなら、おそらく今年のチャンピオンシップを逆転で獲得することはほぼ間違いないであろう。The doctor。彼のニックネームである。

コメント

ろっしふみ
ろっしふみ
2006年7月26日20:20

アメリカGP。ロッシは残り2周でエンジントラブルによりリタイア。今季3回目のノーポイントでランキングトップから51ポイント差に開いてしまった。優勝は地元ヘイデン。ラグナセカのコースに完璧にアジャストした走りだった。いつもは無駄なスライドが、加速へのトラクションにつながり、コーナーからの立ち上がりが他より一段速いように見えた。久しぶりにアメリカンライディングを堪能した。ロッシは不運としか言いようがないが、これでさらにチャンピオンシップが面白くなったことは確かである。

ろっしふみ
ろっしふみ
2006年8月27日0:31

チェコGP。カピロッシがぶっちぎりで優勝。ロッシは今一つ精彩に欠け2位。しかしへイデンがやはり下位に沈みポイントは縮まった。そしてペドロサが3位で両雄の間にポイントで踏み止まり、三つ巴の様相。益々面白くなってきた。残り4戦。カギはエンジニアリングにあると思う。それぞれのスタイルを活かすセットアップができるか。パフォーマンスを最大限に発揮しつつ信頼性を確保できるか。その点でペドロサが有利に感じる。ロッシの真のライバルはペドロサかもしれない。

ろっしふみ
ろっしふみ
2006年9月12日23:18

マレーシアGP。ロッシが接戦の末カピロッシを退け優勝。ラストラップ最終コーナーは圧巻であった。motoGPが125に見えた。コーナリングスピードを高める。これがロッシとヤマハが見つけたエンジニアリングの結論なのであろう。対してヘイデンはコーナーでのスライドが多い。しかしヘイデンのスタイルを活かしたエンジニアリングは可能ではないか。しかしそれは賭けでもある。ポイント差を考えると果たして賭けに出れるか。最後になるがペドロサの健闘も讃えたい。彼のステディな走りはやはりロッシにとって最大のプレッシャーであろう。ミスは許されない。果たして最初に脱落するのは誰か。

ろっしふみ
ろっしふみ
2006年9月17日22:12

オーストラリアGP。フィリップアイランド。スタートディレイ。変則ウェットレース。久しぶりに心臓が喉から跳び出そうな緊張感の中、メランドリーが優勝。ロッシ3位、へイデン5位。ペドロサは15位。この結果、メランドリーを加えて四巴のチャンピオン争いへと戦況は広がった。ロッシは完全に実力を発揮している。しかしへイデンも仕上がって来ている。ポールを獲得し、他のアメリカンが沈む中最後まで食い下がった。初のタイトル争いのプレッシャーに負けない精神力はすごい。ペドロサは後退したがステディに完走。地元GPを残しているのが楽しみである。次戦はいよいよ日本GP。シーズン終盤に来て下位のライダーも仕上がって来ており、4人の間に誰が入り込むかも興味深い。特にカピロッシと中野。ピンポイントでマシンが極まれば面白い。

ろっしふみ
ろっしふみ
2006年10月17日21:33

ボルトガルGP。エリアスが初優勝。キレた走りでロッシとロバーツを退けた。しかしこのレース最大のドラマはペドロサが演出した。なんとヘイデンを巻き込み転倒してしまったのだ。直後のヘイデンの形相たるや凄まじいものがあった。観ているこちらも言葉にならなかった。HRCは何を考えていたのか。チームオーダーは出さないのが伝統なのだろうが、少なくともワークスチームとして明確な方針を打ち出し、ライダーとクルーに徹底させるべきだろう。それをしなかったのかはたまた失敗したのか判断はしかねるが、コーディネイトが甘すぎると思わざるを得ない。他にメランドリーとカピロッシが脱落し、チャンピオンシップはロッシとヘイデンに絞られた。その差8ポイント。僅差で迎える最終戦。カピと原田の悪夢がよぎるのは自分だけではないだろう。しかし牙を剥いたヘイデンを観たい思いもある。やはり二輪は格闘技である。

最新のコメント

この日記について

日記内を検索