臓器移植法改正案:民主・西岡氏「国民投票も一案だ」(毎日新聞)
2009年6月24日 時事ニュース
脳死のコンセンサスで済む話なのだろうか?臓器移植が広まれば、臓器を売りたい人がおのずと出てくるだろう。その際イニシアチブは売り手側にある。例えば、子供が亡くなり、その臓器提供を求められた親が「1億円なら売ってもいい」と吹っかけたとして(ちなみにこの金額はアメリカでの子供の心臓移植の相場らしい)、臓器提供を求めた親が果たして拒否できるだろうか?恐ろしい想像だが、臓器を3つ移植したとして合計3億円が支払われることになる。当然、現実の制度ではコーディネーターが介在するので原則として売り手側の要求が買い手に伝わることはないが、もし何らかの方法で買い手側に伝わったら、そしてコーディネーターが買い手側に押し切られたり、コーディネーターを飛び越えて交渉されたら、ありえないことではないだろう。ましてや大人が本人の意志で、例えば遺産を残すために積極的に行動することはより可能性が高いし、さらには金融機関が臓器を担保にすることもありえるだろう。すべての臓器提供サイドが無償の善意で行動するなど理想論に過ぎる。
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