多重人格には少し興味を持っていた。それぞれの人格に必ず名前があるという点にである。この作品でもその点が物語の核として扱われている。人格=名前。古くて新しい人間探求のテーマかもしれない。
アメリカ独立記念日。その日に生を受けたベトナム帰還兵の実話をもとに描かれた映画。その描写に当時強いショックを受けた。国のため戦う。心と体を傷付けて。その行為に国は報いてくれるのか。いや報いることができるのだろうか。無理だと思う。お金がかかりすぎるから。国にとって選択肢は2つ。国のために戦った者を切り捨てるか、戦争をしないか。アメリカの場合その後再び戦争を選んだ。それが国、その指導者という人々の感性なのだろう。歴史は繰り返される。

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