とはナントもバブリーなと思いつつもサラリーマン心をくすぐる懸賞である。純度99.99%1枚あたり0.5gの三菱マテリアル製とのこと。その名に偽わぬ本物である。しかし枚数がたった2枚とは。景気回復と言われても実態が伴わない世相と重なる感がする。
「風林火山」が始まった。最近の時代劇には強い違和感があった。それは現代人の価値観を登場人物に持たせようとしているからだと思う。その点初回を観る限りこの作品はマシな感じがした。暴力的なシーンが多いのも敢えて良い。殺るか殺られるか。そういう時代に生まれたがゆえの生き方があったのだから、現代人には残酷、不条理に映るシーンであってもきちんと描くべきだろう。一般ウケはしないかもしれない。が大河ドラマゆえに期待したい。
初めて見たが良寛の書には味わいがある。ずれとゆれの妙味。今で言うところの下手ウマか。字だけを見ても、画像は無かったが「風」の字が良かった。字の中にあたかも風が吹き抜けて行くような空間があり、見る者に爽やかな想像を抱かせる。こんな風に書けるなら筆を持つのも楽しいだろう。年賀状の書き損じの多さにしみじみ思う。
のだめカンタービレ最終回
2006年12月25日 TVクラシックを題材にしたドラマは珍しくストーリーも面白かった。これまでこのようなドラマはおおよそ演奏の演技が稚拙でしらけるのが常だったが、今回、特に最終回では、指揮、そして演奏の演技がよかった(撮影や編集の工夫もあるだろうが)。最後は演技が演奏に勝っていたと思う。俳優の方々に拍手(^^)。ぜひpart2に期待したい。がCXのことだから映画化されるのだろう。舞台はパリになるようだし(笑)。
見逃した回もあったが楽しく観れた。歩き遍路はもっと過酷なものだろう。そしてそれを歩き通す人が背負っているものは主人公たちよりもっと重いものだろう。しかし背負うものの軽重に関係なく「歩く」ということこそが迷う者にとって意味を持つのならば、誰がどのような動機で遍路をしても良いのだろう。ラストの主人公の父親役の左団次の旅立つ後ろ姿が印象的だった。
横川では廃線を利用して実際に機関車を運転できるそうだ。鉄チャンには夢のようなことだろう。まさに大人版キッザニアである。鉄チャンではないので行ってみたいと思ったのは大谷の採掘場跡。古代神殿のような幻想的な空間、そこに響くアカペラコーラスが美しかった。
翻訳の戸田奈津子さんの理想だそうだ。通訳としても活躍しておられる氏ならではの、某ハリウッドスターが骨董を値切る話やお歳暮を贈ってきた話もおもしろかった。翻訳は一般に認められている以上にクリエイティブな仕事だと思う。氏はDVD版で手直しをしていることがある。そのような作品を観ると氏のクリエイターとしての強いこだわりを感じる。上映前に氏の名前がクレジットされるとなぜかホッとするのもそれゆえかもしれない。